2015年6月22日月曜日

「染色」とは。

わたしはしばしば真夜中に染色を行います。
静寂はわたしの奥底に眠る感性を呼び覚まします。
落ちる水の音、遠く叫ぶ獣の声、いつしか空気のたてる振動さえも聞こえてくるのです。

染色、とは不思議な行為です。
これはまぎれもなく人工的で反自然的な行為であります。

悲しいかな芸術とは本来そういうもので。
芸術を身にまとうことは、環境に逆らうことでもあります。


けれど染色はわたしに環境問題を考えさせ、いかにすればなるべく自然と仲良く生きられるのかを探らせます。

それはそう、ただの負い目なのかもしれません。
小難しく考えることで負い目を忘れ、ただ無邪気に染色という行為を楽しもうとしているだけなのかもしれません。

色を作り出すという作業は本当に楽しいのです。

昔、夢中になってパレットの上でぐるぐる絵の具をまぜた。そんな子どもの頃のように、今度は琺瑯製のボールの中でぐるぐるぐるぐる染料を混ぜています。

ほんの少し、混ぜる粉の量を変える。ただそれだけで全く違った色が現れます。
それはつまり、同じ色を再び作り出すのがすごく難しいということでもあるのですが・・・
染色を行うたびにどれだけの染料を使用したのかをきっちりノートに書き記すことが重要だということです。
まるで理科の実験のようです。

さて、突然ですが、次回からは「染色」についてわたしの知識をみなさんにお裾分けしようかと考えています。
第1回めは「色」についてのお話になる予定です。どうぞお楽しみに。


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